東洋化学が誇る製品の数々は、先端技術から生み出されたものだけではありません。
地道に繰り返されてきた研究実績に加えて、生活者の想いを汲み取りながら、どういう形で使う人の喜びを実現すればいいのかを模索する研究開発スタッフの旺盛な好奇心が新たな製品づくりの原動力となっています。
ハイドロコロイド製品を自社工場にて塗工から行い、国内での一貫生産に成功するなど、業界屈指の技術力にはスタッフ一同も自信を持っております。
これからもより一層、人々の健康と快適な暮らしに貢献できる製品づくりを探究し続け、既成概念にとらわれない柔軟な発想で新たな製品づくりを実現していきたいと考えています。
ユーザーの想いを製品に反映させるためには、使う人が本当に満足するものをいかに実現するのかという設計と、それを実行する技術力が不可欠です。
そのため、絶えず新素材の情報をキャッチしながら新技術の研究をし続けています。
不可能と思われることや無意味かも知れないことにもチャレンジしていくことで、日々技術力を磨いております。
こうして蓄積した技術と英知を生活者が求める形に変え、製品として世に送り出します。
また、最終製品を作っているからこそ、その研究成果が世の中の役に立っていることを実感できるので、より一層新製品開発を推進できます。
当社は長年、快適・便利・健康などをテーマに、貼付型の製品開発を進めてまいりました。
そして今、製品開発の重点は、さらにお役に立てる、喜んでいただける新しい付加価値製品の追求へ。
救急絆創膏の領域にとどまらず、様々なテーマを掲げ、健康や美容の世界においても
新用途・新分野への展開を図っています。
素材メーカーや商社から提案された新素材に対して、それがどんな用途に適しているか、何に役立つかなど素材の研究を徹底的に行います。例えば、伸縮性のあるウレタン不織布テープは、肌へのフィット感のよさを活かし、当社が初めて絆創膏に採用したものです。
また、種々の素材を組み合わせることによって、新しい製品開発という大きな実りを生み出しています。
ハイドロコロイド製品も自社独自の開発により他社にはない強粘着で薄い製剤として特徴のある製品となっています。
確かな製品を世に送り出すために、素材研究、製剤研究のなかで重要かつ不可欠なのが機能性・安全性の評価です。
どの程度かぶれにくいのか、キズが治るのか、あるいは使用感はどうかなどを、様々な角度から評価しています。
当社の製品を信頼していただき、安心してご使用いただくために、日々、厳しい基準をクリアするための検討・研究を繰り返しています。
オリジナリティのある粘着テープの研究開発のために様々な粘着加工に対応するテストコーターを備え、他社にない個性的な製品開発を展開しております。
当社はかつて、国内初となるシリコーン粘着剤を使った救急絆創膏を開発しました。
また2009年には当社独自の技術によるハイドロコロイド製剤も開発し塗工から製品化までの一貫生産をしております。技術部では当社のコア技術となる粘着技術ならびに加工技術を駆使して今までにない付加価値を備えた新しい製品づくりを目指します。
また粘着剤の研究のほか、新たな粘着フィルムの表面基材も併せて検討。幅広い領域への展開、さらなる付加価値の追求を図ることで、貼付型の製品の幅を広げていきます。
加工するノウハウ・技術から、研究開発という川上へ領域を拡大。コア技術をベースに、次代を見据えた事業展開を進めてまいります。